大阪市で起きた体罰問題を受け、川崎市教育委員会は先月18日、体罰に関する情報を受け付ける「電話相談ホットライン」を県内の自治体で初めて設置した。対象は市立学校に通う全児童生徒とその保護者。開設から2週間でおよそ100件(市外を含む)の相談や意見が寄せられた。
市教育委員会では、体罰に関する悩みや訴えを聞くホットラインの周知を図るためリーフレットを作成。先月18日に市立学校に通う全児童生徒に向けて配布し、保護者に対しても書面で開設を通達した。
市教育委員会によると、ここ5年間で教員に対して体罰または不適切な行為で処分が下ったのは5件。校長会のほか、部活指導者連絡協議会などでも過去の事例を交えながら体罰の禁止を徹底しているという。
ホットラインの開設に合わせ、教職員を対象に各学校で体罰防止に関する校内研修を行う方針。市教育委員会は「一時的な実態把握に留めず、実態に応じて児童生徒らが体罰や教職員との関係について相談できる体制整備を進めていく」としている。
ホットラインは専門相談委員と各区役所職員の教育担当を合わせた30人(16回線)で対応。ケースに応じてソーシャルワーカーが個別で面談を行う。
受付時間は、平日午前9時〜午後7時、土曜午前9時〜午後4時(日、祝日は除く)。3月30日以降は相談状況を踏まえて、体制や受付時間等を見直す。電話相談ホットライン【電話】044・200・3288
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