神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2013年4月19日 エリアトップへ

消防局 救急搬送に新システム 情報端末で病院を検索

公開:2013年4月19日

  • LINE
  • hatena
救急車に取り付けられた端末を通じて、救急隊員が最新の情報を入力することができる
救急車に取り付けられた端末を通じて、救急隊員が最新の情報を入力することができる

 川崎市消防局は4月1日から、救急隊の搬送時間短縮のために新しいシステムの運用を始めた。患者の受け入れ可否などの情報を端末で確認し、効率的に搬送先の病院を選定できるという。

 現行の救急搬送では、消防署が朝夕の2回病院に電話で空き状況を確認し、その情報をもとに活動中の救急隊が搬送先の病院を決めていた。ただ、最新の情報に更新することができず、搬送する度に病院に確認を取っていたため、現場で滞在する時間が長くなる要因となっていた。

 川崎市は07年からの3年間、重症患者の救急搬送について「現場滞在時間30分以上」の割合が16%台で全国の政令市と東京23区の中でワースト1だった経緯がある。市は改善策に取り組み、12年には11・5%にまで下がったものの、救急車出場件数が過去最多の62661件を記録した。

 こうした状況を踏まえ、今回導入されたのが「救急医療リアルタイム情報システム」。救急車に取り付けられたタッチパネル型の端末を通じて、最新の情報を確認できるようになった。救急隊が直接入力して情報を更新できるのが大きな特長。各病院に問い合わせた情報や現場で入手した情報を各救急隊が共有できるようになる。搬送履歴も確認できるので搬送の集中を防ぐこともできるという。

 市消防局によると、従来の電話連絡は継続する。患者がかかりつけ医や特定の病院を希望した場合は、システム上で搬送が不可能と判断されても電話連絡を入れて対応するとしている。市消防局の担当者は「まだ実際の使用件数は少ないが、パネル操作した実感としては待機時間短縮につながると思う。期待している」と話している。

高津区版のトップニュース最新6

溝口神社で「こどもフェス」

4月29日

溝口神社で「こどもフェス」

SDGs関連の試みも

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook