高津区在住高校2年 池田大一勢(たいせい)さんが優勝 アマ将棋名人戦県予選で
子どもから大人まで、将棋の愛好家たちが腕を競い合う「第54回関東アマ将棋名人戦」の県予選会が3月24日、青少年育成センター(横浜市)と日本将棋連盟県支部連合会事務所で開催され、高津区在住の池田大一勢さん(16、法政二高2年)が優勝に輝いた。
同大会は、神奈川新聞社と日本将棋連盟県支部連合会(菊名登会長)が主催。予選会には県内在住のアマチュア将棋家36人が出場した。
今大会での上位2人は、5月25日、26日に東京都内で行われる関東大会に参戦。神奈川県代表として、関東の各予選会を勝ち上がった実力者たちと熱戦を繰り広げる。
池田さんの決勝の相手は、前回大会で県代表を経験した浅倉孝幸さん(19)。約1時間半にわたる対局を、池田さんは「序盤からずっと分が悪かった」と振り返る。決勝に進出した時点で県代表が確定していたため「少し楽な気持ちで将棋を指せた。胸を借りるつもりで、全力で浅倉さんにぶつかった」。劣勢を跳ね除け、「最後で逆転できた。勝てると信じて打った一手が上手くいった」と笑顔で語る。
「自分らしい将棋で勝負」
父親に誘われ、将棋を始めたのは小学2年のとき。以後、中学2年まで武蔵小杉にある将棋教室でプロ棋士から指導を受けた。「覚えていられないほど」数多くの大会に出場し、実戦経験を通じて腕を磨いた。「最後の最後で罠を仕掛けて勝つのが僕のスタイル。将棋は、勝負の行方が最後まで分からないのが面白い。劣勢状態から、逆転勝ちしたときが本当に気持ち良い」
池田さんは小学生大会で県代表、中学時代には18歳以下の大会の中・高生の部で全国1位になった経験も持つが、同予選会の一般大会での優勝は今回が初めて。「関東大会では、自分らしい将棋をしたい。強豪と当たっても、まずは一人ひとりに着実に勝っていきたい」と意気込みを語った。
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4月26日