NPO法人「子育て支えあいネットワーク満」はこのほど、新たな育児支援活動「ママのお助けコンシェルジュ」をスタートさせた。未就学児の一時預かりなど、多様なニーズに柔軟に対応するサービスを提供し「子育てに励む家庭の力になりたい」と話している。
「家族以外に頼る人がいなくても『地域にはこんなに味方がいるよ』と伝えたい」。同団体が今年7月から新たに開始した「ママのお助けコンシェルジュ」では、同NPOに所属する子育て経験者の「ママ」5人が有料で預かり保育などに対応する。未就学児の健診や予防接種への付き添いにも応じ、子どもを預かる場所は相談に応じて決められる。利用者の自宅やデパートの玩具売り場などで子どもに寄り添うこともあるという。
この活動を始めた背景には、一部の母親たちが市の育児支援サービスを活用できないでいる実態がある。「お盆などでの利用や、遠方からの依頼は市の家庭支援ヘルパー派遣を断られた」「多忙で、地域の子育て支援センターに来場するのが困難な人もいる」。メンバーらは育児に関するニーズを知るため、区内で子育て中の母親を対象にアンケート調査を実施した。約100人から回答を得て、いつ、どのような支援が必要かなど、実態の把握に尽力。ニーズにきめ細かく対応できる「最後の受け皿として活用してほしい」と、今回の「コンシェルジュ」活動に踏み出した。
高津区在住者を対象に、基本料金はコンシェルジュ1人1時間2100円(以降15分ごとに525円)で午前9時から午後5時まで(土日や時間外の利用は応相談。入会金、年会費あり)。現在、入会金無料のトライアルモニターとして先着10組を募集中。12月末まで、1時間1000円で10時間利用できる。
申込、問い合わせは同NPO(【携帯電話】070・6988・7820、【メール】info@mama-con.org)へ。
同団体は高津、中原両区の女性たちが2000年に結成。すくらむ21での「子育てほっとサロン」の実施や、さまざまな育児情報を発信する機関紙「おつかれたー」をほぼ毎月発行するなど、次世代を担う子どもたちの健全な育成支援を推進している。
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