防災訓練を1年おきに実施している野川中耕地自治会。会長を務める西澤三典さんは「訓練には子どもからお年寄りまで、多くて約180人は集まります。若い人たちが参加してくれて有難い」と笑顔で語る。
訓練のない年には防災講座を開催するなど、防災力向上に余念がない。
地域は宮前区に隣接しており、災害時は宮前区内にある野川小学校を避難所として利用する。「宮前の人たちとも良い関係を築いていることが、この地域の防災にとって大切です」と西澤会長。互助のためには地域のコミュニケーションが不可欠という。
課題は「昼間に災害が発生した場合の対応」だ。平日の日中、仕事で自宅を不在にする自治会の若い中心メンバーは少なくない。「リタイアした後も元気な方々を集めて、防災グループを作りたい」と話す会長は、昼の時間帯に高齢者たちが避難活動などを補佐する態勢づくりを目指している。
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