宮前区の商業施設で4月に起きたケヤキの枯れ枝落下事故を受けて、市はケヤキと桜を優先とした市内街路樹の緊急点検を実施した。高津区は、ケヤキや桜以外の品種も含む全街路樹2831本を目視点検。そのうち枯れ枝などを確認した樹木は13本だった。区は伐採や剪定で現在対処している。
事故は4月14日、鷺沼駅前の商業施設で発生。ケヤキの枝が落下し下を歩いていた女児がけがを負った。
この事故を受けて市は、市内街路樹の緊急点検を決めた。枯れ枝の発生しやすいケヤキと桜4500本を優先に、職員による目視点検を4月末までに行った。
区内では、桜、ケヤキのほかコブシ、ハナミズキ、イチョウなど全街路樹2831本の点検を実施。区道路公園センターによると、枯れ枝や枝折れが確認され、対処を必要とした樹木は13本。そのうち、子母口宿河原線に植栽される「コブシ」は半枯れ状態で倒木の危険があるため伐採した。
街路樹は自然木と比べ厳しい環境で生育している。同職員は「狭い空間で根が張りにくく、水の吸収も悪い。交通の安全確保などを優先とした剪定も樹木に負担がかかる」と話す。
また、市は07年度から樹木医による街路樹診断を毎年行っている。菌が付きやすいサクラ、ケヤキ、ユリノキなどを優先に、区内では述べ463本(07年度から12年度)を診断。そのうち1本を「要撤去」とし、伐採した。同所は「傾いている、枯れている樹木を見かけた場合は必ず知らせてほしい」と呼び掛ける。
同所は現在、街路樹以外の区内公園や緑地156カ所の樹木の点検を実施、6月末までに完了する予定。
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