高津区は今年7月、入口が宮前区を抜いて市内2番目に多い区となった。高津区と宮前区が分区した1982年以来初のこと。8月は宮前区が上回ったが、9月に再び高津区が逆転した。
川崎市が発表した9月1日現在の高津区の人口は22万4543人。宮前区を52人上回り、市内で2番目の多さになった。川崎市全体の人口は146万171人で、1番多いのは中原区の24万4120人。
高津区と宮前区が分区した82年、高津区の人口は14万6567人、宮前区の人口は14万8266人だった。両区の人口の差がピークに達したのは98年で、高津区17万7984人に対し、宮前区19万6322人。宮前区が1万8338人多かった。その後、徐々に差が縮まり、今年7月に初めて高津区が宮前区の人口を抜いた。
市内の世帯数・人口をまとめている市統計情報課は「高津区でマンションなど住宅開発が進んだことが要因ではないか」と分析する。
35年がピーク24・1万人
川崎市は先月、将来人口推計の結果を公表した。4年前の前回調査と同様に川崎市の人口がピークになるのは2030年で、1・4万人上方修正して152・2万人と推計した。拠点開発が進むエリアでピーク時期を遅く見直し、ピーク人口を上方修正した結果、地域間の差が明らかになった。
市は同日、新たな総合計画と行財政改革計画の策定方針を公表した。人口推計は、策定を進めるための基礎資料として示した。
2010年の国勢調査の結果をもとに、社会移動や大規模な住居系開発の動向を踏まえて推計。駅周辺を中心とした拠点開発が進み、周辺地域への波及効果によって川崎市全体の人口は当面の間、増加傾向を示すと予測した。
推計結果によると、0〜14歳の年少人口は来年2015年にピークで19・1万人に達すると予測。15歳〜64歳の生産年齢人口は25年の100・2万人がピークとした。20年に、65歳以上の人口の割合が21%以上となる超高齢社会を迎えると予測した。
区ごとに推計をみると、ピークが最も遅いのが高津区と中原区で前回調査と同様に35年。高津区は前回の23・6万人から24・1万人に上方修正し、中原区は25・9万人から27・4万人に上方修正した。
最も早く人口のピークを迎えるのが多摩区。前回調査の30年の22・2万人から15年に時期が早まって21・4万人に下方修正した。
最も大幅な下方修正をしたのが麻生区。前回調査の35年20・3万人から30年18万人に修正した。
宮前区と幸区は前回調査よりも遅くなり上方修正した。宮前区は30年で22・9万人、幸区は30年で16・7万人と推計した。
川崎区は25年で22・6万人。前回調査の20年22・7万人よりも遅くなりわずかに下方修正した。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|