川崎市内の名産品を市内外にアピールする「かわさき名産品」が認定期間の満了に伴い、2015年度以降の新規認定、更新を12月から受付けている。現在、名産品に認定されているのは80品目。そのうち高津区から選ばれているのは3品目のみだ。
かわさき名産品認定事業は、市内産業の振興や川崎のイメージアップを目的に2004年度にスタート。川崎市、川崎商工会議所、川崎市観光協会などで構成される実行委員会が「お土産にも使えるような川崎らしい品物」を川崎の名産品として認定している。
認定されると、実行委員会が発行するパンフレットに掲載され、観光協会や川崎駅前の商業施設などに設置されるほか、観光協会のホームページで川崎の名産品として、市内外にアピールされる。
12〜14年度の名産品として認定されたのは、80品目(55事業所)。最も多いのは川崎区の21品。多摩区17品、中原区14品、麻生区10品、幸区8品、宮前区7品と続き、高津区は3品と最も少ない。
なぜ高津区は名産品の認定が少ないのか。認定されているのは和菓子1品、酒2品。川崎商工会議所の担当者によると「お土産として考えると食品が認定を受けやすい。高津区は工業地域のため、そういう店が少ない」という。
募集の告知不足も理由に挙げられそうだ。今年12月1日から15年度以降の新規認定や更新を受付けているが、市、商議所、観光協会のホームページには募集の情報が掲載されていない。既存の店舗、菓子協議会などの団体を通して案内を通知するにとどまる。
商議所高津支所の比金康弘支所長は「洋菓子店などにも名産品認定事業を案内していきたい」としている。
申請を受付中
現在、15年度から3年間の認定品を募集している。市内で生産・製造・加工・販売されている菓子・食品(農作物はのぞく)・民芸品・工芸品などで、川崎にちなむ要素を有するものなど基準あり。基本的に事業所が自ら申請する。1品目につき認定料として1万円が必要となる。
申請期間は12月26日まで。来年2月ごろに審査が行われる。申請に関する問い合わせは川崎商工会議所中小企業振興部(【電話】044・211・4114)。情報提供は高津支所(【電話】044・811・2804)でも受け付けるという。
和菓子「かりんとまんじゅう」がかわさき名産品として認定されている「和菓子処みよしの」(溝口)の小笠原雅子さんは「登録されてから、お買い求めくださる方が増えて嬉しいです」と話している。
土方愼也高津区長は「高津区の魅力向上のためにも、これまでの名産品に加え、新たな名産品の登場を期待します」と話す。
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