川崎を舞台にした映像作品の祭典「わが町かわさき映像創作展」(主催・川崎市教育委員会)でこのほど、高津高校視聴覚委員会が手掛けた作品が最高賞のグランプリに輝いた。高津高校によると同校で初の快挙という。
同創作展は、市内での映像文化の発展を目的として1983年に始まった。32回目となる今回、小学生から80代の一般参加者までが出品。15分以内の映像計23作品を応募した。
高津高校視聴覚委員会は、同校軽音楽部のバンド活動に密着したドキュメント「Gorolion(ゴロリオン)〜ゆるいけどしっかりバンド 大舞台への挑戦〜」を制作。審査員から「丁寧に取材されているうえ、カメラワークも安定し、編集が効果的。大変完成度が高い」と絶賛され、初のグランプリを勝ち取った。
制作したのは主に同委員会委員長の小島俊吾さん(17)と鹿内和郎さん(17)の2人(ともに2年、区内在住)。「すごく楽しそうに活動しているバンドがあるので、皆に知ってもらいたい」と、1年間にわたりバンド「Gorolion」に密着取材した。区内の子ども夢パークでの練習風景や、昨年、中原区で開催されたライブ「InUnity」に初出場した「大舞台への挑戦」の様子を撮影。絵コンテの作成をはじめ、ナレーション、映像編集などに意欲的に取り組み、14分59秒の作品に仕上げた。
2月28日の表彰式でトロフィー、賞状などを手にした2人。ナレーションなどを担当した鹿内さんは「『情熱大陸』みたいなドキュメンタリーを撮りたいと思った。自分たちが理想にどこまで近づけるか、ワクワクしながら制作した」と振り返った。小島さんは「前回出品した作品が優秀賞だったのが悔しくて、次こそはグランプリを獲りたいと思っていた。取材許可申請などが大変だったけど、本当に受賞できてすごく嬉しい」と笑顔で喜びを語った。
将来は映像制作や演劇などの分野で活躍したいと語る2人。2連覇を目指し、来年も作品を創って出品したいと意欲を燃やしている。
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