スポーツ庁の鈴木大地長官が7月5日、NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF(以下SELF)の視察に訪れた。多様なスポーツ事業を展開し、地域コミュニティーの形成に貢献しているSELF。スポーツ産業の振興を図る同庁のモデルとして、今後の施策に活かされる方向だ。
SELFは様々なスポーツプログラムを実施し、誰もが参加できる「地域の遊び場」を生み出している。川崎市立高津中学校などの校庭・校舎を活用したクラブ運営を行い、障害者スポーツの普及事業にも注力。高津スポーツセンターなどの指定管理も担っている。
スポーツ庁は「スポーツによる地域・経済の活性化」「障害者スポーツの推進」などの政策を掲げており、SELFの運営方法や取り組みに着目。国内スポーツ産業振興の施策モデルの一つとして視察を行った。
視察には鈴木長官と同庁職員、市教育委員会職員らが参加。当日はSELFの平口和宏理事長や菊地正クラブマネジャーらが、クラブ概要や取り組みを説明。鈴木長官も「人やお金の課題は?」「光熱費は誰が負担するのか」といった質問を投げかけていた。後半は、硬式野球やバレーボール、フラダンスなど、実際の活動を見学した。
視察後、鈴木長官は「地域と参加者のコミュニティーができており、一つの理想の形のスポーツクラブだ。スポーツや経営に知識のある方が揃い、SELF独自の工夫がすごい。都市型スポーツ施設に応用できる点は多い」と話した。
平口理事長は「(長官来訪は)最高でした。ここでは学社融合(学校教育と社会教育)で生徒が地域で社会勉強もできる。今後も学校の施設と時間を有効に使っていきたい」と語り、菊地クラブマネジャーも「我々が作ってきたものを参考にしてもらえれば。(今後も)地域が一つになって活動できる場を作る。これを機に一気に成長し、環境を変えていきたい」と話していた。
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