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高津区版 公開:2016年9月16日 エリアトップへ

地道に俳句 20年の歩み 上作延在住 池田功さん

文化

公開:2016年9月16日

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多数の作品が収められているスクラップブックを手にする池田さん
多数の作品が収められているスクラップブックを手にする池田さん

 持参してくれたスクラップブックには、20年間生み出し続けてきた作品がずらりと並んでいた。俳句に短歌、朝日新聞の「かたえくぼ」。「私の闘病記録のようなものです」と笑顔で話すのは、上作延在住の池田功(つとむ)さん(80)だ。

 池田さんは定年退職後にがんを患い、何度か入院。病院のベッドの上で過ごす時間が多かった。そんな時、見舞いに来てくれた妻や娘に「天井ばかり見ていないで、何かしてみたら?」と言われた。そこで思いついたのが俳句や短歌。当初は新聞や雑誌に投稿してもなかなか採用されなかった。それでも他の人の作品を参考にしつつ、思いつくままに詠んでみた。すると、嫁ぐ娘に贈った俳句が「朝日俳壇」で入選。これを機に「特選」「入選」作品が生まれるようになる。

 作品の多くは自分のことを詠んだもの。入院時に感じたことや経験したことをそのまましたためる。「退屈で、暇で、時間があったからできたこと。入選すると楽しい。友人から『読んだよ』と連絡がくることも多い」と池田さん。

 現在は高津区文化協会の「高津萌句会」に所属し、月1〜2回の勉強会に参加。会員同士で互いの作品を批評し合っている。詠むときは「頭で考えてもダメ。パッと浮かぶものが一番良い作品」なのだそう。

 「自分は楽天家。行き当たりばったりに詠んできた」と池田さんは言う。12月に開催される「高津全国俳句大会」にも6句投句済みだ。「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、ですよ」。これからも自由気ままに詠み続ける。

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