徳島県鳴門市で発生したトラックと乗用車の交通事故現場で人命救助に貢献したとして、K-1選手で子母口の「K-1ジム北斗会館」の代表を務める小宮山工介さん(30)と同ジムのオーナーである太田勝晶さん(35・有限会社丸善興業代表取締役社長)が鳴門警察署と鳴門市消防本部から7月13日、感謝状が贈られた。
事故は7月12日、昼頃に鳴門スカイラインで発生。乗用車とトラックが正面衝突した。
修行の一環で鳴門市へ訪れていたという二人は、発生直後の現場に遭遇。その時、乗用車は既に燃え始めていたという。車通りも少なく、2人はすぐに救助活動を行った。
乗用車では、運転手が座席とハンドルに挟まり身動きが取れない状態に。太田さんと小宮山さんが後部座席から車に乗り込み、座席を力ずくで動かし、運転手が自力で脱出した。トラックでは、炎が迫る中、運転手が「ドアが開かない」と、懸命に助けを求めていた。
咄嗟に、小宮山さんが助手席側の窓ガラスをひじ打ちで粉砕。運転手が窓から逃れた5分後に、トラックも炎に包まれた。
太田さんは「怖かったけど、目の前で人が死ぬのを見たくなかった。2人だったので、心強く行動できた」と語った。「思ったよりきれいに割れた」とひじ打ちした時の様子を振り返る小宮山さん。全治1カ月の負傷となったが「自分のケガよりも、日頃の稽古のおかげで人の役に立てたことが嬉しい」と話した。
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