新作八幡宮に安置された七福神の「入魂除幕式」が10月7日に行われた。この七福神は、同神社奉賛会会長を務め、今年2月に急逝した小宮喜満さん(享年79)が寄贈したもの。妻・トシ子さんは「夫の地域に対する感謝の気持ち。多くの方に見てもらいたい」と思いを語った。
入魂式は妻トシ子さんや新作八幡宮奉賛会の宮田進会長、地域住民が見守る中、金子善光宮司により執り行われた。初のお披露目となったこの日、全長120センチ、7体揃った七福神を見た地域住民から歓声が上がった。宮田会長は「この土地に住む人みんなで守ってきた神社。小宮さんの地域への思いを大切にしていきたい」と話す。
喜満さんは、新作で農家を営みながら、同神社の奉賛会会長や川崎大師の高津支部長、養福寺世話人を務めるなど、地域の寺社仏閣に携わり信心も深かった。より深まったのは21年前、小宮さんがくも膜下出血で倒れた時だ。4カ月ほど入院し奇跡的に回復した。トシ子さんは「多くの方から『お宮さんに助けてもらったね』と言葉をもらって。一層感謝の思いが増していました」と話す。喜満さんが寄贈した七福神は、5年前から娘家族と訪れている榛名神社(群馬県)の影響だという。「『こんな七福神さまが地元にもあるといいね』と言っていました」とトシ子さん。昨年末に石材店に相談し話が進む中、2月3日に喜満さんが急逝。喜満さんの思いを受け継ぎ9月末に工事が完了した。
トシ子さんは「夫にも見せたかった。地域の皆さんにご利益があれば」と話す。
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