川崎市内のインフルエンザの発生状況が1月24日に発表され、高津区内10カ所の定点医療機関の患者報告数が605人(1月15日〜21日)で、前週より倍増していることが分かった。市内では、61カ所の定点医療機関の1週間の平均患者数が52・16人となり、統計を始めた1999年以来過去最多となった。
区内では第3週の患者報告数が605人(前週267人)、定点あたりの平均患者数は60・50人(前週26・70人)だった。
幼児から小学校低学年が多く、区内保育園、幼稚園、こども園や小中学校の学級閉鎖数は第3週の6日間で合計6学級。1月30日時点では7学級と、流行が続いている。
川崎市感染症情報センターは「通常はA型が先行し、沈静化してくる2月ごろからB型が流行するが、今年はB型も同時に流行していることが患者数を押し上げている要因の一つ」と話す。市内でも、患者の約半数がB型を占めている。
また、インフルエンザ(疑いも含む)患者が1日に100人ほど訪れているという区内の北浜こどもクリニックの北浜直院長は「例年より多いと感じる。混合流行と合わせ、今季のワクチン不足も一因になっているのでは」と話す。その上で「今はワクチンの数も余裕が出てきているので、今からでも接種を検討すべき」と呼びかける。
市内44学級が閉鎖
川崎市内では、第3週(1月15日〜21日)の定点あたりの報告数は、52・16人。統計を始めてから最も多かった2005年の50・83人を超えた。前週(8日〜14日)の24・07人から急激に増加し、定点あたり30人で発令される「警報」レベルをはるかに上回った。
市内の1月30日時点の幼稚園や学校などの学級閉鎖数が44学級。市の感染症情報センターの担当者は今後の流行の沈静化、拡大は「分からない」としながら、「学級閉鎖数をみると患者数はまだ増えるのでは。家族へ感染が広がることもあるので注意してほしい」と促す。
【定点あたりの報告数】
インフルエンザの場合、定点あたり「10」を超えると注意報、「30」を超えると警報が発令される
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