高津区役所で11日に開かれた高津暴力団排除対策推進協議会の「平成30年度総会」で役員改選の提案があり、新会長に藤井博さん(76)が就任した。1992年発足以来会長を務めていた宮田良辰さん(91)は同会の顧問に就いた。
総会では宮田さんは「これまでお世話になりました。これからは側面で協力していきます」と挨拶。藤井さんは「宮田会長に本当に長いこと務めて頂きありがとうございました」と尽力に感謝を述べた。また飲食店を営み、高津宮前飲食業連合会の会長も務める藤井さんは「暴力団というのは怖い存在。今後も安全な地域にするために、皆様のご協力をお願いしたい」と話した。
地域、他団体と連携密に
高津同協議会は、92年8月、64団体で設立。高津防犯協会の会長を務める宮田さんは、防犯協会と暴排協と連携し「総ぐるみ大会」を開催するなど啓発活動に尽力。15年には全国暴力追放功労栄誉金賞を受賞した。
高津署は「区役所や地域、他団体の方と連携して活動できたのは、宮田会長の力が大きかった」と話す。宮田さんは「幸いなことに、地域で暴力団関連の反対運動や騒動になることは一度もなかった。それはとてもありがたいこと」と振り返った。
暴力団排除対策推進協議会は、全国で設立され、暴力団追放を目的に地域で啓発活動や追放運動などを行う。高津同協議会の現在加盟数は138。高津署によると区内に暴力団事務所はないという。
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