2019年年頭にあたり、本紙では高梨憲爾高津区長に新春インタビューを行った。昨年の振り返りや今年の展望、重点施策などを聞いた。
――昨年はどのような1年でしたか。
「目標に『挑』を掲げ、新たなことにも積極的に取り組んできた一年でした。多くの区民、団体とお話をさせて頂いて、意見を聞き、区の考え方を説明するなど、良い意見交換ができました」
――印象に残っていることはありますか。
「改めて区民の皆さまのパワーを感じました。個人や団体の連携が広がってきているように感じます。例えば、世田谷区とのつながりでは、宇奈根の渡しは5年目を迎えましたが、新たに綱引きが始まったり、大山街道を両区の区民が一緒に歩くなど活動が広がっています。また、昨年は小中学校3校が50周年を迎えました。式典では改めて学校が教職員だけでなく、地域、保護者に支えられていると感じました」
――今後の課題は
「昨年は全国的に災害の多い一年でしたが、高津区でも台風や集中豪雨がありました。今後も集中豪雨は起こり得ます。改めて防災、水害対策を重点的に考えていきます。
また、来年度からの幼児教育・保育の無償化では保育所の入所申請の状況が変わると予想されますのでしっかり準備をしていきます。子ども関連ではもう一点、児童虐待の相談件数が区内で高止まりしています。悲しい事件を生まぬよう、取り組みたいと思います」
――今年の重点施策は
「重点施策は『防災』『地域包括ケアシステム(以下、地ケア)』『かわさきパラムーブメント』の3点です。
防災では昨年、溝口周辺のエリア防災計画をつくり、帰宅困難者訓練を実施しました。地元の企業や学校が大型ビジョン活用の提案や一時滞在施設の協力をしてくれました。まだ課題はありますが、今後も地域全体で実践を重ねられたらと思います。そして、浸水害対策では、多摩川・平瀬川流域の防災計画で、地元とワークショップをしながら『災害リスクの見える化』をしていきます。
地ケアでは、生きがいづくり、健康寿命延伸に力を入れていきます。地域の団体や見守り活動を支援し、マンションのコミュニティ強化の取り組みも進めていきます。
かわさきパラムーブメントでは、東京オリンピック、パラリンピックまで1年半となりました。高津総合型スポーツクラブSELFと協力して、障害者スポーツの認知度アップを図っていきたいと思います。また、高津区では様々な団体によるダンスの活動が盛んです。この盛り上がりに一体感が出るようなイベントができたらと思っています」
――2019年の抱負、区民へのメッセージを。
「区民の皆さまが仕事や子育て、防災などの活動に誇りを持ち、光り輝く活動ができる機会、場づくりを増やしていきたいと思います。ぜひ一緒にキラリと輝く高津区を作っていきましょう」
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