クリアファイルと自宅周辺の地図を使い、身の回りの災害リスクを確認する「my減災マップ作りワークショップ」が1月26日と27日に区役所などで開催され、地域住民62人が参加した。
講師を務めたのは減災マップの開発、普及を行う一般社団法人減災ラボの代表理事、鈴木光さんと前田牧絵さん。
前田さんは始めに、西日本豪雨災害では、浸水範囲がほぼハザードマップの想定通りだったことに触れ「危険性が示されているのに生かされてない。災害を自分事と捉え、住む地域の危険性を知ってほしい」と呼びかけた。
減災マップ作りでは、参加者の自宅周辺の地図とクリアファイルを使用。自宅や避難所となる小学校をシールでマークし、建物が倒壊しても通れる道路、または周囲に建物がない道路を油性マジックでなぞりながら避難所までの経路を確認した。
さらに、土砂災害や洪水ハザードマップをファイルに差し込み、浸水区域や土砂災害警戒区域を塗り絵。参加者からは「自宅が完全に水没。避難場所、避難するタイミングは研究しないといけない」と声が聞かれた。前田さんは「注意報や警報が出てから避難するのか。ひとりではなく、家族や近所の人とぜひ話し合ってほしい」と話した。
自助力啓発に注力
高津区は、災害時に自分の命を守る「自助力」の啓発に取り組んでいる。
「my減災マップ作り」は、昨年度から区内小学校で実施しているもので、今回初めて一般向けに開催した。区危機管理担当は「地震や台風、豪雨災害など、備えることの関心が高まっているように思う。災害時に身を守る手法の啓発をもっと進めていきたい」と話した。
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