神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2019年5月31日 エリアトップへ

川崎市営住宅 入居募集 年4回に拡充 市、「空き部屋」活用へ本腰

社会

公開:2019年5月31日

  • X
  • LINE
  • hatena

 市営住宅の空き物件を減らそうと、川崎市は6月から入居募集回数を現状の年2回から4回に増やす。立地条件などで入居者がいない物件の常時募集や、経済的に厳しい子育て世帯を対象とした募集制度を導入するなど、対策に乗り出している。

 市は昨年度まで5月と10月に行っていた定期入居募集を6月、9月、12月、3月に変更する。入居機会を増やすと同時に募集が集まりやすいタイミングも考慮。市営住宅の過去3年間の募集倍率は平均9・05倍と全国に比べて高倍率だが、半年以上空き部屋のままという物件もある。

 物件の定員割れ対策として、市は昨年11月から3月末まで先着順の常時募集を初めて実施。募集した29戸が満室になり、今月20日から新たに66戸を常時募集している。

 昨年10月には、子育て世帯を支援する定期借家制度を導入した。未就学児のいる世帯を入居対象に義務教育が修了する年度末まで、学校に近い物件などを提供。昨年募集した20戸は定員に達しており、市の担当者は「定期借家制度は、市営住宅の周知が行き届いていない20代、30代の子育て世帯にアピールする狙いもある」と話す。

当選辞退も一因

 市によると、市営住宅には子が60歳以上であれば親が子へ物件を承継できる制度があり、優良物件であれば住み続ける傾向があるという。一方、交通の不便な物件などは高齢者に敬遠され、入居募集に当選しても辞退する世帯が多い。昨年10月募集では当選294世帯に対し辞退は51世帯と、空き部屋ができる要因の一つになっている。市営住宅に応募した60代女性は「急な階段は上り下りが大変でエレベーターがほしい。冷房暖房が付いていないのも高齢者には厳しい」と話す。

 市営住宅は、低所得者向けの賃貸集合住宅で、世帯月収額15万8千円以下(普通世帯)であることなどの条件を満たす人が対象。家賃は駅からの直線距離などで変わる。

高津区版のトップニュース最新6

溝口神社で「こどもフェス」

4月29日

溝口神社で「こどもフェス」

SDGs関連の試みも

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook