自宅で高齢者を介護している人同士の仲間づくりや情報交換の場として機能している「在宅介護者の会」(遠藤慶子代表)が、結成25周年を迎えた。同会では四半世紀にわたる活動を振り返ると共に記念講演会を9月30日(月)に高津市民館で予定。多くの参加を呼び掛けている。
高津区溝口に事務局(【電話】044・833・7888)を構える同会は1994年、当時久末で民生委員を務めていた原田二三子氏が発起人となり結成。以来、25年にわたり、介護の不安や悩みなど、自分ひとりで抱えがちな問題の解決などに役立つ参加者同士の「交流会」や介護のスペシャリストを招いての「講演会」、「介護技術研修会」などを通して、地域コミュニティづくりの一翼を担ってきた。会創成期を知るメンバーは「1994年といえば、バブル景気が崩壊し大不況時代に突入した頃。介護保険制度もなく、介護は女性が一手に背負っている時代でしたね」と、当時を振り返る。
介護者の緊張緩和へ
そんな中「毎日の緊張した生活でがんじがらめになった介護者の心をゆるやかに解いていくこと」(資料抜粋)などを目的に行われてきた交流会は、今でも発足当時と変わらず毎月第2土曜日に実施。年会費(1千円)も据え置いている。介護者目線で活動の裾野を拡げる一方、1999年からは川崎市高齢者保健福祉計画策定に大きな役割を果たす委員を20年間続けて輩出。重責を担うボランティア団体として、意見を市行政に反映させてきた。
「講演会にご参加を」
同会ではこうした活動の内容を広く知ってもらおうと「記念講演会」を9月30日(月)午後1時から高津市民館で開催する(後援・高津区社会福祉協議会など)。参加無料。
「令和元年に”在宅介護”を見つめなおす!〜あなたの人生・あなたの選択〜」と銘打たれたこの企画。当日は一般財団法人日本尊厳死協会理事長の岩尾總一郎氏と、(株)NHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサーの下村幸子氏が、それぞれ専門的な見地から特別講演を行うほか「在宅介護の会のあゆみ」をPRする資料などを展示する。遠藤代表は「ぜひ多くの方に私たちの活動を知って頂く契機になれば」と話し、参加を広く呼び掛けている。
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