台風19号による排水樋管地域の甚大な浸水被害を受け、川崎市上下水道局は11月14日、当日の対応や今後の対策について住民説明会を東高津小学校体育館で行った。当日参加した住民からは、疑問や批判の声が相次いだ。
川崎市上下水道局は、排水樋管周辺地域の浸水被害について、排水樋管のゲートを開けていたことによる多摩川河川の逆流によるものと説明。市上下水道局はこの対応について「『内水氾濫を防ぐため、降雨がある場合などはゲートを全開にする』という操作手順があることを踏まえ、雨量、台風の進路、多摩川の水位などを見て総合的に判断した」としている。
諏訪地域は2017年の台風でも道路冠水が起きている。住民からは「諏訪樋管のゲートの開閉について問題があると思うが、2年前の台風からゲート運用の見直しはあったのか」、「ゲートを閉める基準は」、「なぜゲートを開けたのか」など、ゲート開閉についての質問が相次いだ。
また、雨水貯水施設整備など、今後の流域対策について質問が及ぶと市上下水道局は「中長期的な視点で対策を考えていく」と回答。それに対し「40年、50年間、何も変わっていない。中長期的なとはどのくらいの期間なのか。要因も対策も何も出てこないのはなぜか」「再度住民説明かを開くべき」と追及の声が続いた。
市上下水道局は「来年の雨期に間に合うよう、緊急対策として取り組んでいく」とし、今年度中に検証、方向性を取りまとめるとしている。
排水樋管周辺地域の住民説明会は、宮内排水樋管(下野毛1丁目から3丁目)周辺地域で11月18日に実施。宇奈根排水樋管周辺地域(宇奈根、久地の一部)は11月21日、北見方地域は12月4日に行われる。
|
<PR>
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|