区内・坂戸にある国内最大級の開発施設「かながわサイエンスパーク」(KSP)で建設業を営む「アップコン株式会社」(松藤展和代表取締役)に1月27日、舞鶴商工会議所のメンバーが視察に訪れた。遠路遥々、京都から大挙押し寄せた、その目的とは―?
独自手法に感嘆の声も
この日、舞鶴商工会議所の会員26人を前に、松藤代表自らがマイクを持ち講師を担当。「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰 取組み事例」というテーマの下、1時間半にわたってレクチャーを行った。
講義の中で松藤代表は、かつて病欠や遅刻をする社員が多かった事態を打破するために奏功した取組みを紹介。健康を促進させる社内プロジェクトとして「健康活動倶楽部(通称・健活クラブ)」という社内組織を活用し、懲罰とは真逆の発想で、褒賞やレクリエーション要素を交え健康増進を図る事で、いつしか遅刻や病欠が激減した事例を紹介すると、京都の商人の胸にも響いた様子。働きやすい職場づくりの先駆者にあやかろうと、話の要点を懸命にメモする姿も多く見られた。また松藤代表は職場における「禁煙」についても言及。社員に強要することなく禁煙に導く方策を解説すると、思わず「なるほど」といった感嘆の声があがる場面も。
相次ぐ依頼、問合せ
こうした取組みは同社の理念である「健康第一」「安全第一」「家庭第一」のうち「健康第一」を達成するためのほんの一例。他にも職場の環境改善、働きやすさ追求のための取組みは枚挙に暇がなく「安全衛生優良企業」「健康経営優良法人」としての認定も。国内屈指の大企業でさえ、働きやすさの指標ともいえるこの3つを兼ね備えておらず、工夫が詰まった職場はさながら”日本一”。理想形をいち早く体現するパイオニア的モデルケースとして、今回のような企業視察の問合せや講演依頼などもひっきりなしに寄せられているという。
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