演奏会中に災害が発生したことを想定した「避難訓練コンサート」が2月19日、洗足学園音楽大学の前田ホールで行われ、観客245人と同大学の職員たちが緊急時の対応を学んだ。
4人の声楽家たちによるコンサートを楽しむ中、震度6の地震が発生したと想定。観客は「頭を低くして下さい」という職員の指示に従い、座席で身を屈め、上着やカバンで頭を守った。職員による安全点検、地震の情報収集がされたあと、観客たちは誘導されながらホール前の広場に集まった。
講評で立ち会った高津消防署の村上治三郎副署長は、「訓練ではスムーズに避難できていたと思う。今回は出入口が多い場所だったが、火災などで避難通路が限られたときでも、冷静に行動できるよう心掛けてほしい」と呼びかけた。
同大のコンサートによく訪れ、避難訓練に参加した60代男性(東京都)は「帰りはどうなるのだろうか、多摩川を超えることはできるのだろうかと気になった。災害はいつ発生するかわからないので、考えるいいきっかけになった」と話す。
針谷繁久事務局長は「今年で2回目。前回の反省を生かし、避難する方をなるべく一人にならないよう声掛けや誘導を意識した。大学ではほぼ毎日コンサートを行うため、各演奏会でこの訓練が生かせるようにしていきたい」と話した。避難体験後は席に戻り、コンサートを楽しんだ。
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