高津区が2020年度に進める事業概要の予算案がこのほど発表された。予算案は前年比約2760万円増の約8億9070万円を計上。昨年の台風被害を受け、防災事業費は前年比の3割増額。全避難所の資器材充実、土嚢ステーション増設など取り組みを強化する。
高津区は、前年同様、主な事業に6項目を掲げる。そのうちのひとつ防災などの事業では、前年比約290万円増の1300万円を計上。高津区は昨年の台風被害を教訓に、区内全22カ所の避難所に要支援者のための移送用の背負い紐や照明器具などを整備する。
また、昨年区内3カ所に新設した「土嚢ステーション」は、新たに6カ所増設する。現在、久地のかすみ堤そば、溝口駅南口広場そば、東高津小学校そばに設置。新たな設置場所について区担当者は「浸水地域を中心に、区内一円に配置していく予定」と話す。また、「台風時季前の設置を目指す」としている。
動物飼い主へ啓発も
新規事業では、ペット飼い主に対し、災害時の備えなどを啓発する講習会を実施する。
昨年の台風発生時、地域住民から「動物連れで避難はできるか」など、問合せが相次いだという。
区担当者は、「飼い主の方、飼っていない方、ペットを連れた同行避難を想定する避難所もまだ少なく、取り組みが進んでいるとは言い難い。まずは、飼い主の方に日頃のしつけ、ペットの防災用品など、災害時の備えを伝えていく」と話す。講習会は、外部講師を招き、秋頃開催する予定。
交流事業は継続
地域資源の活用事業では、大山街道周辺の住民交流イベント、地元農産物を販売する「高津さんの市」、区内の古写真の収集、保存をするアーカイブ事業などを継続。また地域コミュニティ活性化事業では、スポーツやダンスイベント、障害者スポーツ普及の取り組みを進めていく。
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