気象庁の統計開始以来、最も早く開花した今年の桜。区内でも例年より早く、見頃を迎えようとしている。
武蔵新城駅から井田方面に整備される江川せせらぎ遊歩道の「桜のプロムナード」も散策を楽しむ人で賑わう。このプロムナードは一角のみライトアップがされている。
場所は中原街道と交差する巌川橋地点の桜。少し色味がかった照明で桜を幻想的に演出している。桜が見ごろを迎えるころは、交差点の信号を待つ人たちがスマホで撮影する「映え」スポットとなっている。
照明を手掛けるのは交差点付近に事務所があるアルファクス株式会社。LED照明の製造、販売を手掛ける同社が自社製品のPRの一環として5年前から行っている。
ライトアップを提案したのは同社の石塚靜代表=今号人物風土記で紹介。石塚代表は「プロムナードは桜がきれいだけど、新城駅から歩いてくると暗くて見えない。照明で照らしたらどうかと思って」と経緯を話す。
近隣住民に配慮しながら照明の角度を調整。赤やオレンジのフィルターを使用することで、色を強調し桜の美しさを際立たせている。これは石塚代表が桜品種の研究を行う多摩森林科学園を訪れて発想を得たもの。「グリーンの桜って見たことある?珍しい色の桜も面白いと思って」と話す。
同社には『街を明るく照らしてくれてありがとう』というメールが届いたという。「コロナで自粛ムードだけど、桜でも見て明るい気持ちになってもらえれば」と石塚社長。夜の桜散策に訪れるのもいいだろう。ライトアップは3分咲き頃から。午後9時まで。
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