区内・末長に本社などを構える「株式会社富士通ゼネラル」の関係者が5月25日、高津区役所を訪れ、鈴木区長にマスクを手渡した。同社による高津区への寄贈はこの後6月8日にも行われ、合計で5万枚ものマスクが今後、地元の公立校などに順次配布される。
地元の子ども達へ
5月25日、区役所にマスクを持参したのは地元企業「富士通ゼネラル」のCSR推進本部長で、経営執行役常務を務める江藤雅隆氏。高津区からは鈴木哲朗区長が受け取り手として出席し、2階の区長室でセレモニーが行われた。
マスク姿の笑顔も
マスク贈呈セレモニーの席上では、コロナ禍における地元への影響などの情報交換等も行われ、さらに同社が「テイクアウト支援アプリ」を開発したという話を知った区長が興味を示す場面も。
鈴木区長は、地元企業の善意が込められた寄贈品に対し、感謝の言葉を口にしながら大切そうに受け取り、マスク越しで判別がつきにくかったものの温和な笑顔で記念撮影におさまっていた。
またこの日、1万枚のマスクを寄贈した後に「より多くの子ども達に」と、4万枚の追加寄贈を決定。6月8日にダンボールに詰めた大量のマスクを再度、区役所へ運び込んでいた。
公立校の支援に
区内・末長を拠点を構える同社では、新型コロナウイルス感染拡大に伴い不足した物資を提供する支援を行っており、この一環として海外のグループ企業からマスクを調達。これを休校が解けた地元の子ども達に役立ててもらおうと今回の寄贈に踏み切った。配布先は高津区にある川崎市立の小学校、中学校、高等学校と中央支援学校、さらに宮前区にある宮前小学校にも順次配布される予定となっている。
第二波対策の一助に
川崎市内の公立校はコロナ禍の中、3月4日からの休校が長期化。6月1日から授業を再開したが、密集を避けるため当初はクラスを半分に分けての分散登校などが続き、不慣れな形態での学校生活を余儀なくされていた。15日からはようやく一斉登校になり、給食も再開。休校から約100日を経てようやく少しずつではあるものの”日常”が戻りつつあるようにも映る。だが、学校関係者は「休校明けからは児童、生徒にマスク装着を必須としてきたが、熱中症の懸念などもあり、つい付けずに登校して来てしまうケースも増えると思われる。そのような際、今回寄贈されたマスクを子ども達に渡すことで、第二波への備えの一助にしていければ」と話し、善意への感謝を表しながらも引き続き、強い警戒感を滲ませていた。
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