コロナ禍の影響が長引き、全国的にも夏祭りなどのイベントが軒並み中止を余儀なくされる中、高津区にある「新作八幡宮」(金子善光宮司)では6月29日、「こども神輿見学」が行われ、近隣の保育園児約15人が訪問。子ども達が通う保育園では今夏、自作のこども神輿を製作する予定となっており、その参考にしようと引率の保育士も皆、真剣な表情で宮司の話しに聞き入っていた。
想い出づくり一役
この日、新作八幡宮を訪れたのは同所からほど近い「ちゃいれっく新作保育園」(小田桐雄太園長)の年長園児たち。同園でも新型コロナウイルスの影響を考慮し、今年は夏の行事「盆踊り」は取り止めたという。それでも「何か楽しい想い出づくりを」と熟考を重ね、こども神輿を自作する事を発案。「本物(の神輿)を見て、完成イメージを膨らませられたら」いった要望が金子宮司に受け入れられ、この日の見学となった。
矢継ぎ早に質問も
園児の中には、神輿自体を見た事がない子や、絵や写真でしか知らない子が大半で、初めて触れる本物の神輿に興味津々といった様子。「正しい担ぎ方」や「神事の成り立ち」などについて金子宮司から説明されると、その分かりやすい語り口に皆、目を輝かせ聞き入っていた。
また「この飾りは何?」「この部品は取り外せるの?」と、子ども達が興味まかせに矢継ぎ早の質問ラッシュを浴びせると、宮司が思わず押され気味になる場面も。
同園の小田桐園長は「画像では体感できない、本物の神輿の立体感を園児に味わせてくれて本当に感謝している」とコメント。またこの日の見学で得たヒントを基に、廃材などを活用した子ども神輿製作に取り掛かる予定となっており、7月末にはお披露目となる予定。新作八幡宮でも「こうした自作の参考になれば」と話し、今年はお祭り自粛で出番を失った感のあるこども神輿の見学を今後も受け入れる方針を打ち出している。
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