高津区内の文学碑を紹介するリーフレット「大山街道文学碑めぐり」が9月10日、13年ぶりに改訂版として発行された。住民からの要望を受けたもの。発行者は「地域の歴史を知るきっかけになれば」と話している。
発行者は、住民らで構成する大山街道活性化推進協議会など。文学碑めぐりのリーフレットは、区内の歴史に目を向けてもらおうと2007年に同協議会と高津区役所が発行した。
大山街道沿いなどに建立される10カ所を掲載し、溝口在住の郷土史家、鈴木穆さんが各文学碑の紹介文を添えている。二子旧家に生まれ、幼少期をこの地で過ごした歌人、岡本かの子や大山街道沿いの旅籠を舞台にした小説を書く国木田独歩の文学碑など、歴史的文化人と地域の関わりが記されている。
当時のリーフレットの配布は既に終了しているが、数年前から再発行を求める声が大山街道ふるさと館に寄せられていたという。同協議会は同館からリーフレット再発行の提案を受け、これを快諾。昨年から発行に向けて準備を進めてきた。改訂版は大幅な内容変更はせずに、新たに大山街道ふるさと館の紹介を加えている。同協議会理事長の島崎光順さんは「ふるさと館を応援する意味も込めて。リーフレットを手に取り、文学碑巡りを楽しんでもらえたら」と話す。
また、改訂版発行に合わせて9月12日、大山街道ふるさと館が主催する市民講座「文学碑めぐり」が開催された。当日、参加者に改訂版のリーフレットを配布。同館館長の小林正人さんは「大山街道の歴史を振り返るきっかけになったと思う。多くの方に手に取ってもらいたい」と話す。
発行部数は2000部。大山街道ふるさと館で配布している。
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