5月22日、下作延小学校(棟居 謙校長)で「かがやき交流会」が開かれた。これは、地域の専門家などを招き、全校児童がそれぞれ興味のあるワークショップに取り組むといった授業の一環。しかしコロナ下の状況を鑑み、年配者の講師を多数招く従来型のワークショップはできないとの判断で「ひと工夫」が施された。
密集回避など徹底
生活科・総合的な学習の時間のカリキュラムとして専門家を招いた今回、まず体験型のワークショップを「学年ごと」に開くことに。また普段なかなか体験型授業を見る機会の少ない保護者の参加も許可し、開催に当たっては、それぞれ学びの場を校外や校庭、体育館と場所を離したり、クラスごとやグループごとに「細かく区切る」事で密集を防ぐ対策等が講じられた。各学年の授業内容は以下の通り。
◆1年「きれいにさいてね たねをまこう」
園芸療法研修会の担当者が講師を務め、土づくりと種まきをレクチャー。「土のふとん」がふかふかであることの大切さを学び、培養土と腐葉土の混ぜ合わせ作業などに取り組んだ。
◆2年「生き物 なかよし 大作戦」
多摩川水辺の学校関係者が講師を担当。植物観察や昆虫採集を行い、緑ヶ丘霊園内や近くの公園に様々な自然があることを体験した。
◆3年「下作キラリ発見! 子ども夢パークたんけんたい」
夢パークのアドバイザーから成り立ちや魅力について話を聞いた後、外遊びを全力で。自分たちの身近な所に、素晴らしい施設があることを実感した。
◆4年「下作延防災みまもり隊」
東京大学の准教授が「土砂災害の仕組み」についてレクチャー。実験キットで土砂が崩れる様子を観察し「水路は深くまっすぐであれば被害が少ないこと」を習得。「気象の秘密」「災害との関係」についてかるたやミニブックづくりでの学習も。
◆5年「下作延環境レンジャー」
鶴見川流域ネットワーキングの担当者が講師を務め、緑ヶ丘霊園内の林の中に入り、生物多様性と森の保水力について学習。「手入れを怠った斜面では土砂崩れや倒木の危険性が高まる事」などを知り、環境学習の契機にする事ができた。
◆6年「Discover 下作延(地域再発見プロジェクト)」
講師役の元町会長が「下作延の町の移り変わり」について実際に現地を巡りながらレクチャー。津田山公園には犬養毅氏の書いた石碑が飾られている事を知り、保護者も驚いていた。
校長「貴重な1日だった」
同校の棟居校長は「今回の全校一斉で行った『かがやき交流会』では、改めて下作延小の周囲に学ぶべきそして、誇りとする学習材にあふれていることがわかりました。何よりも、保護者がともに学ぶ機会を持てた貴重な一日でした」と、手応えを語っていた。
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