久地2丁目付近の平瀬川下流部の水位上昇を注意喚起する警告灯が10月9日「久地歯科保健センター」(久地2の15の16)に設置された。令和元年東日本台風で被害を受けた同地域への防災対策として高津区が導入した。
令和元年東日本台風では、多摩川と平瀬川の合流地点が越水し、同地域は甚大な浸水被害を受けた。2階まで床上浸水した住宅もあり、付近ではマンション1階の水没で男性1人が亡くなった。
川崎市は災害時、防災無線のほかメール配信、SNSなどで情報提供を行っているが、高津区では独自に新たな対策を検討。情報伝達のための手段として用いられたのが警告灯による注意喚起だった。区危機管理担当の高木克之課長は「どれほどの効果があるかまだわからないが、警告灯により身に危険が迫っていることを知ってもらいたい」と話す。
警告灯は久地歯科保健センター3階のベランダに設置。平瀬川の水位が避難判断水位(4m)に達したとき、今後の雨量などを考慮して職員が点灯する。スピーカーとサイレンも搭載されており、光と音で呼び掛ける。10月21日には、平瀬橋の防犯灯にも同様の回転灯が付けられる予定。
久地第2町会の栗田栄治会長は「地域からは防災無線の音が聞こえないという声も多かったので、ライトで注意喚起してくれるのはありがたい」と期待を込めた。同担当・高木課長は「今回は緊急的な対策であり、これで終わりではない。地域の声を聞き、改善できれば」と話した。
|
<PR>
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|