高津消防署(熊谷智子署長)は6月4日、消防団員によるボートの取り扱い訓練を高津小学校の屋外プールで実施した。
雨や台風などで川が増水しやすくなる出水期に備え、ボートの取り扱いに慣れようと企画されたもの。今回は、多摩川が近く区内で唯一ボートを保有する高津消防団高津分団の団員20人と、消防署員14人が参加した。
当日は、まず団員らがボートの組み立てを実施。二子班と溝口班に分かれて順にプールに入った。ボートは浸水などの内水氾濫時に、原則流れのない場所で使用することができるもの。訓練では要救助者役の団員をボートに乗せ、先頭に立つ団員がオールを使って水中に障害物がないか確認。4隅にも1人ずつ団員が付き、歩いてボートを引いていた。参加した団員からは「胴長靴で活動したが、水深1メートル程度でも水圧がすごい」との声も。「濁った水では足元が見えず、実際の活動では進むのにもっと時間がかかるのでは」との意見も上がるなど、実践に向けた理解を深めていた。
熊谷署長は「夏が近づき、梅雨前線による豪雨や台風の大雨による河川氾濫、土砂災害の危険性が高まる時期。早めの避難を心がけ、家族であらかじめ話し合っておくなど日頃の備えを万全にしてほしい」と呼びかけている。
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