不定期連載コーナー 「社史」探訪 第5回「社史は未来への扉、かもしれない話」
お久しぶりの「社史探訪」です。会社の歴史、いわば過去の出来事を著す社史ですが、実はタイトルに「未来」という言葉がよく使われています。最近では、社史の内容にも未来を垣間見る機会が増えました。そこで今回は、社史で未来をのぞくタイムスリップの旅に出かけます。
ミスタードーナツの『mister Donut 50th Anniversary Book』(2021年刊)には、「未来を描こう。夢を追っていこう。"10年後のミスタードーナツ"。」という企画ページがあります。注文や席予約をアプリで自宅から行えるサービスや、ドーナツのカスタマイズなど、若手社員が描く具体的な未来像が書かれています。「厳しい現実と迫る未来を直視しながら、ミスタードーナツがお客様に喜ばれる事業として生き残ることを願って描いた」そうです。
輸送用機器を製造する新明和工業の『創業100周年記念誌』(2021年刊)には、既存の技術を拡張し、未来のニーズに応えるためのアイデアをまとめた「未来年表」が掲載されています。「未来を担う若手・中堅社員」を中心に行われた、社内のワークショップで出されたアイデアです。例えば2064年頃には「瞬間移動が可能になる」と予測し、「瞬間移動できる便利な時代でも、何が起こるかわからない」と洞察して、どんな場所に瞬間移動しても安全な「Everywhere 防護スーツ」というアイデアを紹介しています。
美容・化粧品事業などを手掛けるタカラベルモントの100周年記念誌『宝箱』(2021年刊)には、創業期から2121年までについて、主要な出来事とその説明、関連するイラストでまとめた「200年タイムライン」という企画ページがあります。「100年後はロボットも感情を持つ時代になり、人間だけではなくロボットの「美」を作る事業部が誕生」すると予測しています。
未来の予測は計画と違って実現可能性は定かではありませんが、会社の考えが現れた資料の一つとも言えます。ともすれば、多様化する就職活動の一端も担えるのではないかと担当は思います。まだ見ぬ企業との出会いを求める就活生も、社史コーナーでお待ちしています。
(執筆・同館企画情報課 堀田 桃香さん)
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