ニヶ領用水 来月1日で竣工400年 高津図書館で本日から記念展示を開催
二ヶ領用水がいよいよ竣工400年を迎える。川崎の発展の礎を築いてきた同用水を見つめなおそうと、市民と行政が協働し各区で記念事業が進められている中、高津図書館では11日(金)から記念展示を実施する。
二ヶ領用水は県下で最も古い人工用水の一つで、多摩区から幸区まで流れる約18・4Km(河川として管理している全長)の用水路。かつては多摩川から取水する貴重な農業用水として利用されてきた。たびたび水にまつわる争いが起こったことから久地円筒分水が作られ、4つの堀に正確に分水して市内の田畑を潤した。
用水付近に古くから住む区内の男性によれば「55年程前の二ヶ領用水は、泳いだり魚を取ったりする遊び場だった。夏にはホタルが飛んでいたこともあったが、だんだんと取れなくなっていった」とのこと。今では掘のほとんどが暗きょ化されるなどで姿を消したが、高津区と中原区を流れる川崎堀が散策スポットとして再整備され市民に愛されている。
同水路は来月で竣工400年を迎える。市民による「二ヶ領用水竣工400年記念事業実行委員会」が結成されるなど、節目の時を迎える準備が着々と進められている中、高津図書館では市立図書館で保管する二ヶ領用水関連資料の記念展示「昔懐かし 二ヶ領用水」が本日から15日(火)まで行われる。
昔の絵地図や写真、新聞記事など50点程が披露される予定。用水で野菜を洗う女性や、うなぎを捕る男性、水泳の練習をする学生など、明治40年代から現代までの用水と住民との関わりを見ることができる貴重な機会となりそうだ。地域ごとに二ヶ領用水の詳細な記述が掲載されている各小学校作成の旧副読本も展示される。
場所は1階の展示室。入場無料。平日は午前9時半から午後7時まで。土日祝は午前9時半から午後5時まで。
問合せは市建設緑政局計画部企画課(【電話】044・200・2706)へ。
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5月3日