市予算案高津区関連 区民交流、連携に重点 ―新規事業は公園を活用した地域活性など3つ―
先ごろ発表された川崎市の平成23年度予算案では、区が取り組む事業費及び課題解決に向けた高津区関連の新規事業案も盛り込まれた。新規事業は「公園を活用したコミュニティ活性化事業」など3つ。区の歴史や資源を活かし、地域ネットワークの充実を図るものと言える。
今後もしばらく人口増加が見込まれている高津区では、子育て世代の転入が多く、慣れない生活環境での育児などの課題があり、コミュニティにも変化が見られる。それらに対応する施策の推進が求められる中、区にはこれまでの取り組みを活かした住み良い街づくりの必要性が叫ばれている。
川崎再生フロンティアプラン実現に向けた、第3期実行計画の初年度にあたる平成23年度高津区関連予算では、これまでの「エコシティたかつ」推進事業、大山街道周辺整備活性化事業などの継続に加え、子育てや防災など課題解決に向けた取り組み、地域コミュニティの活性化を図る事業などが盛り込まれている。新規事業は次の3つ。地域住民の交流を基にしたネットワーク作りに重点が置かれている。
●公園を活用したコミュニティ活性化事業
区民会議でも議論された新しい形のコミュニティ作りを実現するため、区内に約130箇所ある公園を住民同士のつながりを育む場とし、子どもの遊び場のほかに健康作りやスポーツ振興など様々な拠点として有効活用を図る。各公園の地域特性や特徴を活かした利用方法をミーティングなどで話し合い、世代間交流や市民活動団体同士の連携、「遊びの出前」などの実験的な試みから住民が参加しやすい環境作りを目指す。
●高津区地域資源ネットワーク事業
区内の歴史や文化、自然などの地域資源を誘導する案内サイン(看板)の整備を区民と協働で進め、地域住民や区内に訪れる人が回遊しやすい街作りを進める。
●高津区ふるさとアーカイブ事業
平成24年度に区制40周年を迎えるのを機に、区民が将来的にもふるさと意識や地域への誇りを持ち続ける為に、高津の街に関する写真や刊行物など資料の収集・保存方法、活用の仕方を参加者同士で話し合う。
各事業案は現在開会中の川崎市議会定例会での審査を経て承認された後、予算化されることになる。
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4月26日