高津区人身事故 増加率 県下ワースト 自転車、オートバイの事故が多発
高津警察署(鳴海達之署長)の発表によると、5月末までに区内では333件(昨年は306件)の人身事故が発生し昨年比の増加率が県内行政区別でワースト1であることがわかった。オートバイや自転車、高齢者の関わる事故が多く、同署ではキャンペーンなどを通して事故の撲滅を訴えている。
神奈川県内では、5月末の時点で1万5315件の人身事故が発生しているが、前年同時期より1365件減少している。川崎市内の件数も減少しているものの、市内では高津区と川崎区のみが増加している。高津区内の人身事故は333件発生し、増加率8・8%は県内で最も高かった。2番目は増加率6・3%の横浜市泉区。最も低かったのは、減少率31%(前年比166件減)の横浜市青葉区だった。
区内の人身事故で目立つのがオートバイ(108件・発生件数市内ワースト1)、自転車(108件・同2位)、65歳以上の高齢者の事故(85件・同2位)。自転車事故は毎年多く、今年5月には「自転車交通事故多発地域」に指定されており、高津署では免許を必要としない自転車の利用者に対する交通ルールの厳守や危険な運転の撲滅など、マナー向上の必要性を訴えている。
区内の交通事故の総数は市内では川崎区の395件についで2番目に多く、両区の事故が多い状態はここ数年続いている。同署では区内の人口が急激に増えているにも関わらず、狭い道路の歩道設置がされていないなど道路整備が間に合っていないことや、主要道路が多く走っていることなどが原因とみている。
キャンペーンで交通安全呼びかけ
同署では、人身事故が多発していることもあり「夏の交通安全キャンペーン」がスタートした今月11日、溝口駅前キラリデッキ周辺でキャンペーンを実施、駅利用者や通行人に交通安全を呼びかけた。
この日は、気温30度を越える炎天下の中、鳴海署長をはじめ交通安全協会や交通安全母の会、安全運転管理者会など各交通関連団体から100人以上が参加、主に自転車や高齢者の事故防止に関してチラシを配布し声掛けを行った。
鳴海署長は「とても暑い中、各交通安全団体の皆様にご協力いただき大変感謝しています。これから夏休みに入り、交通量が増えることも予想されるため、一層のルール厳守や安全確認に努めていただきたい」と話した。
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5月3日