NPO等6組織 協同でキャンプ企画 子ども達に故郷意識を
区内の自然での宿泊体験を通じ子ども達に地域を再発見してもらい、高津を心の故郷に――。そんな想いを込めたイベントが区内NPO等6組織の連携により開催される。
親子を対象としたキャンプを発案したのは、子どもらに運動や文化に触れる場を提供する活動をしているNPO法人高津総合型スポーツクラブSELF(平口和宏理事長/以下、SELF)の戸沼智貴さん。「高津区ならではの場所や活動を生かして、子ども達に地域への愛着を深めてもらえれば」と企画した。
特徴は各分野で活動するNPO等6組織の連携により、新しい取組みが生まれた点。▼SELFは企画・運営や遊びの提供を▼高津区市民健康の森を育てる会(徳武道雄会長/以下、育てる会)は場所の提供や竹細工製作のアドバイス▼NPO法人防犯ネットワーク(田中伸一理事長)は区道路公園センターに提出する防災計画の作成▼かえるプロジェクト(伊中悦子代表)は廃食油から精製したバイオディーゼル燃料で走らせるバスの運行――といったように個々の専門性が随所に活かされる。さらに下作延連合子ども会はテント20張の貸し出し、高津区役所は団体間の調整等を行う。
初日、集合場所の高津区役所から「暮らしの中のエコを体験してほしい」(伊中さん)とバスで移動し、途中、影向寺や古代の丘公園なども回る予定。現地ではキャンプファイヤーやゲーム、昔遊びも行う。
食事に使用する竹製の皿や茶碗、箸、そうめん流しの竹とい等は、前もって森で伐採した竹を、育てる会の指導のもと会場で子ども達が仕上げる。食事の材料には区内橘地区で採れた野菜も使用する。育てる会の徳武さんは「近くにこんなきれいな場所があることを知ってほしい」と話す。
各団体が協力する企画について、防犯ネットワークの田中さんは「(団体間の)横のつながりから、子ども達のための企画ができるのは重要なこと」と話し、区役所担当者も「活動内容が違えども、地域のために連携が生まれる素晴らしい形」と評価する。
親子キャンプ体験の開催日は9月10日(土)・11日(日)で小雨決行(荒天時は翌週に順延)。会場は高津区市民健康の森。対象は小学3年生以上とその保護者15組30人(抽選)。費用は1組3千円。申込みは8月25日(木)までにSELF(【電話】044・833・2555)へ。当選者のみ26日(金)に連絡あり。
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5月3日