溝口・坂戸町会 公園活かし地域間交流 かまどベンチ、掲示板を新設
高津区区民会議で「公園を活用したコミュニティ活性化事業」のモデル公園に選定された溝口南公園と坂戸公園で3月18日、それぞれ親子防災教室と情報掲示板の除幕式が行われた。約半年間、町会が中心となって公園活用を議論してきた構想が実現。今後は、新設されたかまどベンチや掲示板を活用し、町会を超えた交流を図る。
区民が意見を交わし、住みよい街づくりを目指す高津区区民会議は、今期テーマに「新しい形のコミュニティづくり」を掲げ、テーマに沿った取組みとして「公園を活用したコミュニティ活性化事業」を実施。モデル公園に溝口南公園と坂戸公園を選び、昨年11月の公園ミーティングで出し合った意見を基に、町会長を中心とする世話人会と区が利用方法を話し合ってきた。
3月10日の区民会議フォーラムでは、溝口南公園の管理運営協議会会長・川本芳正さんと坂戸住宅自治会の林明宏会長が、公園ミーティングや議論の経過報告を行い、溝口南公園は親子防災教室の開催、坂戸公園は情報掲示板の設置を発表した。
溝口南公園の親子防災教室は、小学生や乳幼児などの子どもたちでも体験できる内容で、地元町会だけでなく近隣住民ら約150人が参加した。煙体験ハウスや消火器訓練、テント作り、災害に関するクイズも実施。「防災」を通して地域交流を進めた。
通常はベンチとして利用し、災害時にかまどとして炊き出しや暖をとることができる「かまどベンチ」を新設し、実際に火をおこして非常食や豚汁を作り参加者に振舞った。
川本会長は「初めての試みだったが、たくさんの子どもたちの笑顔が見られて良かった。町会内にとどまらず広い範囲での交流がしたい」と話した。今後は隣接する子ども文化センターと共同での清掃活動やフリーマーケットなどのイベントを構想している。
坂戸公園では、町内会や公園内の催しのお知らせのほか、災害時の緊急情報等の掲示物を貼る情報掲示板の設置が完了し、除幕式が行われた。関係者ら約30人が参加し、除幕式後は「坂戸公園だより」を掲示した。
坂戸住宅自治会と共同で坂戸公園の管理を行っている、坂戸第二町会の日野屋喜久男会長は「二つの町会の交流が深まった。今後は合同での盆踊りやフリーマーケットも企画している。近隣の保育園や小学校の子どもたちにも声をかけ、一緒に花の苗を植えるなど、公園を通して地域の輪が広がって欲しい」と話した。
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5月3日