国際高校生選抜書展 松本芽瑠(める)さんが最優秀賞 高津高書道部躍進に貢献
市立高津高等学校(小酒井英一校長)の松本芽瑠(める)さん(高1)が書道高校日本一に――。「書の甲子園」と呼ばれる全国大会で最優秀賞を受賞、レベルの高い南関東地区団体の部で、同校初の準優勝にも大きく貢献した。
「書の甲子園」の愛称で親しまれている第21回国際高校生選抜書展(毎日新聞社、毎日書道会主催)の審査結果が11月27日に公表され、高津高校1年生の松本さんが個人創作部門で最優秀賞の文部科学大臣賞に選ばれた。
同書展は、日本国内に限らず海外からも書道を習っている高校生が参加する書展で、今年は国内から1万6586点、海外在住者や留学生などからは331点が出品された。
松本さんが創作部門に出品したのは、『藝』という一字書。合宿などで書いた100以上の中から1点を選んだ。「初めての挑戦での受賞は驚いたけど、とても嬉しい」と喜びを表す。書道部顧問の大室秀寿教諭は「夏の合宿で完成した作品を見た時に、素晴らしく、大きな賞を取れると確信していた」と生徒の偉業に目を輝かせた。
部は南関東地区準優勝
歴史が長く市内外の書道展で多くの受賞者を輩出している同校書道部(部員21人)は、毎年この書展に作品を出品している。同校は今回、団体戦で県内初となる南関東地区準優勝を成し遂げた。団体戦は文部科学大臣賞をはじめとする入選作品の合計点数で競われる。同校からは松本さんのほか、12人の部員が入選。強豪校が揃う南関東での準優勝に「名誉ある賞を頂き夢のような気持ち。生徒たちが本当に頑張った」と大室教諭は話す。
同校書道部で6年前から生徒を指導する大室教諭は「今回に限らず、これまで数々の賞を受賞している部の伝統を引き継いだ部員の力は大きい」と評価する。松本さんも「2年、3年生の先輩方のような作品を書きたいと思っています。みんなで力を合わせて頑張っている」と話し、部のまとまりが力強い作品作りに表れているようだ。
同書展にエントリーした時の部長、島田葉月さん(高3)は「1年生の時から挑戦している書展で、最後に大きな賞を取れて良かった。1年生が頑張ってくれて、最後に花開いたので嬉しい」と笑顔で話した。
松本さんは来年大阪で行われる表彰式に出席し、式後の交流会で席上揮毫を披露する。「大勢の人前でのパフォーマンスはとても緊張すると思うけれど、頑張りたい」と意欲を見せる。受賞作品の展示は2013年1月29日(火)から2月3日(日)まで、大阪市美術館で行われる。
|
|
|
|
|
|
4月26日