高津警察署(花家憲也署長)は8日、JRの職員らを招き、踏切事故防止に関する研修会を実施した。先月発生した、横浜市内の踏切で男性を救出しようとした女性の死亡事故を受け、合同での研修を初めて開いた。
「人身事故発生時の対応と踏切の仕組みについて」と題した研修会には、南武線を管轄するJR東日本横浜支社から武蔵溝ノ口駅の松本好行駅長をはじめ、安全や品質向上を図る担当者ら5人が参加した。冒頭、松本駅長は「安全対策として高架化が望まれるが、土地の確保や予算などの面で課題が多い」と話し、人的な対策と啓発を強化することで踏切の安全を守りたい、と強調した。
緊急時や人身事故発生時の対応について、踏切の構造や非常停止ボタンの説明を中心にJR側から説明が行われた。踏切の遮断機が下りる時間は10秒から16秒と決まっていることや停止ボタンによる危険が運転手にどのように伝わり、検知してからのスピード次第では電車が停止できないことを説明した。JR東日本の安全対策担当者は「絶対に電車が止まったことを確認してから踏切に侵入してほしい」と安全を確保したうえでの対応を求めた。
終了後の質疑応答では、参加した高津署員から踏切の構造に関して再確認するなど積極的な質問が相次いだ。花家署長は「参考になり有意義だった。研修を生かして連携を図り、防止に努めたいと思う。区民の皆様も安全を確認して冷静な判断を望みます」と話した。
JR東日本は、横浜市内で悲惨な踏切事故が連続して発生したことから、12月末までの期間、踏切の安全を訴える「踏切事故0運動」を実施している。
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