川崎市制90周年を記念し、川崎千年郵便局でこのほど、古代の市役所にあたる「橘樹郡衙(たちばなぐんが)」(推定地・千年)の史跡をモデルにした特製日付印、スタンプが登場した。同局限定で11月28日まで押印できる。
利用が開始されたのは、川崎千年郵便局の井上憲治局長がデザインを手掛けた日付印、特製スタンプ、スタンプ帳の3種類。「小型記念通信日付印」は、市制90周年公式ロゴ、高津区のシンボルを含む公印。同郡衙推定範囲にある「たちばな古代の丘緑地」内の記念碑も描かれている。
料額印面が52円以上のはがき、切手貼付のカードなどに記念押印できる。同局窓口のみで受け付けており、利用希望者は窓口で申し出るほか、封筒などに「小型印押印依頼」などと記入。28日到着分まで押印する。
「オリジナル特製大型切手型スタンプ」は5センチ四方の特製印。郡衙推定地で見つかった倉庫群跡のデザインが施され、期間中、同局窓口で自由に押印できる。「特製記念スタンプ帳」は、はがきサイズで4ページ。数量限定で、同窓口で手に入る。
川崎の古代史に光当てる
橘樹郡衙は「奈良・平安時代の市役所」にあたる遺跡。設置は7世紀後半とみられ、当時、武蔵国橘樹郡と呼ばれた現在の川崎市域の行政、文化の中心地だったとされる。
現在、国史跡指定を目指し、市の調査が進んでいる。指定を受ければ、市内で初の国史跡となる。
川崎千年郵便局は昨年、開局50周年を迎え、井上局長はその際にも記念スタンプをデザインしている。橘樹郡衙を描いた今回の特製スタンプにも期待を込め「千年には川崎の古代史を紐解く重要な遺跡がある。地元の方をはじめ多くの人に周知して、橘樹郡衙への関心をもっと高めてもらいたい」と話している。問い合わせは、同局(【電話】044・766・9669)へ。
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