11月に市内各地で開かれたモントルー・ジャズ・フェスティバル・イン・ジャパン(MJFJ)かわさきの中、初めて実施されたピアノ・コンペティションで、洗足学園高校出身のジャズピアニスト、桑原あいさんが優勝を飾った。桑原さんは来年7月、本場スイスモントルーで開かれるコンペティションの出場権を獲得した。
日本とスイスが国交樹立150年を迎えた今年、記念に企画されたコンペは、「モントルー・ジャズ・ソロ・ピアノ・コンペティション・イン・かわさき2014」と題し、11月30日に昭和音楽大学で行われた。
全国から応募した31人の中から、審査で残ったファイナリスト4人が出場。約500人の聴衆が見守る中、持ち時間15分間に、オリジナル曲を含む3曲を演奏するコンサート形式で競われた。緊張感あふれる中、栄冠を勝ち取ったのがジャズピアニストの桑原あいさんだ。
審査員からは「演奏後に聴衆から喝采が上がり、客席を味方につけた魅力あるパフォーマンスは優勝者にふさわしい」と桑原さんの演奏を評した。桑原さんは「数日前から体調を崩していたが、優勝できて嬉しい。スイスでは頑張ってきます」と喜びを語った。
審査員はピアニストの国府弘子さん、守屋純子さんらが務め、モントルー・ジャズ・フェスティバル財団CEOのマシュー・ジャトン氏が特別審査員として参加した。審査後、ジャトン氏が名前を呼び上げると、桑原さんは舞台に駆け上がりジャトン氏に飛びついて喜びを表した。
桑原さんは、幼少の頃からエレクトーン奏者として数々の賞を受賞。中学生の時にピアノに転向。10年に洗足学園高校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業した。その後は、ライブ活動やアルバムを3枚リリースするなど精力的に音楽活動を行っている。
コンペティション優勝により、来年7月に本場スイスで開かれるモントルー・ジャズ・フェスティバルのコンペティション出場権を獲得。世界中から集まるセミファイナリスト10人と優勝を争う。
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