高津警察署管内の2014年交通事故発生件数がまとまり、区内人身事故件数が市内8署中、最も多かった。「子ども」と「自転車」が関連する人身事故が市内最多。同署は交通ルール啓発活動を強化していくという。
高津警察署によると区内の人身事故発生件数は662件(前年比6件減)。2番目に多い宮前署より100件近く上回った。
路線別発生状況によると、区内人身事故の4割が住宅街など一般市道で発生している。同署は「高津区は昔からの街で道が狭い。小さな交差点での事故が目立つ」と話す。
「交通安全啓発活動強化を」
事故の内訳をみると、自転車203件、二輪車189件、高齢者154件、子ども69件。「自転車」と「子ども」の件数は市内8署の中で最も多い。
同署は「平坦な地形から自転車人口が多いため、自転車事故が多発している」と分析する。また、自転車のマナー違反も要因の一つという。「無灯火や車道の逆走、信号無視、斜め横断など、ルールを守れば防げる事故も多い」と指摘する。
加えて前年より件数が増加した「子ども」は2番目の宮前署より20件多い。飛び出しや出会い頭の衝突などが特徴だ。
同署は、小学生と保護者を対象にした交通ルールの指導やスケアードストレイト式安全教室を中学校で実施するなど注意啓発に力を入れている。「子どもは動きが早く、大人より視界が狭い。安全教育を強化していきたい」と同署は話す。
死亡事故は2件
死者が発生した事故は2件・2人(前年比1件・1人増)だった。どちらも被害者は高齢で、夜、道路の横断中に発生している。
同署は「高齢の方は、事故事例を報告することで注意の意識が高まる。積極的に呼びかけ、死亡事故を減らしていく」としている。
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