高津物語 連載第一〇二六回 新春雑感
四季の一巡が早い。
あまりエイジング(加齢)は気にしないが、何事においても素早い行動が出来なくなった。
考え方も然りで、判断の基準が曖昧になってきた。まあ、それはそれで仕方がないとして、一番困るのが何をするのも面倒になったことだ。
特に、あんなに好きだった整理や掃除がいやになり、見て見ぬ振りをしてやりすごし、困ったものだと思っている。
以前、テレビのコマーシャルで「出来ない事を悲しむより、出来る事を楽しもう」と言っていた。
しかし、出来る事もないので、増々困ったものなのである。そんな私を、子どもが見かねて、老化予防の頭の体操になるからと、漢字難問パズルや、いろいろな種類のクロスワードパズルを定期的に買ってきてくれるようになった。
私の為にと買ってくるのだから、しないわけにもいかず、やり出したら面白くて、すっかりのめり込んでしまった。
家事の合間や、寝る前のひととき、パズルを解いて楽しみ、全問サッと解けた時の気持ちの良さは格別。
時間をかけて解くのは誰でも出来るだろうから、なるべく早いスピードで、どんどん解いて行く。
これが子どもの言う通り、結構頭の体操になる。
四字熟語や元素記号、カタカナ語、漢字、判っていたつもりでも、出来ない問題が沢山出てくる。
早速ノートを作り、判らなかった問題を分野別に書き込んで行くと、たちまちノートの冊数が増えて行った。
今では、これがとても嬉しい作業になっている。
合歓木(ねむのき)がいつの間にか大きくなり、花が沢山咲いた。その花は、ピンク色の毛が球状になっているようで奇妙だ。葉は夜になると閉じて垂れる。
マメ科の落葉木だけに花が落ちると、莢(さや)がぶらさがり、まるで莢頭豆(えんどうまめ)のようだ。
今年も合歓が咲く初夏の訪れが待ち遠しい。
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