区内明津で寝具店を夫婦で営む岸利律子さん(53)が創作した絵本「だいじょうぶ ひとみに虹がかかるから」(文芸社)が癒しのメッセージとして評判になっている。最近では地元の小学校でも読まれるなど広がりを見せている。
「現代は大人も子どもも元気がなく悩んでいるから、『だいじょうぶ』という言葉を届けたかった」と話す岸さん。自身も3人の子どもの育児で悩んだ時期があり、その時に友人から励まされた言葉などを綴っている。
子どもたちが小さい頃、誕生日に手作りの絵本を贈っていたという岸さん。「子育てが落ち着いた今だからこそ、自分のやりたいことを改めてやりたい」と、久々の創作活動に取り組んだ。イラストは小さい頃から美術が得意だった娘の彩音さん(23)が担当。温かく、やわらかな色彩で母のメッセージを表現。試行錯誤を重ね、約1年をかけて母娘の初の合作が完成した。
発行後、「泣いてもいいんだよ」「手をかしてあげるから」などの言葉に、子育て中の母親などから「癒された」「肩の荷が下りた」と共感を呼び、じわじわと評判が高まってきた。友人が地元の小学校に同本を寄贈したのをきっかけに、今では多くの児童も読んでいるという。岸さんは「これからも人の心に虹を届けられるような絵本作りをしていけたら」と今後の創作に意欲をみせる。絵本は版型A5上、カラー16ページ。価格は税込1080円。ネットや岸さんのお店「岸寝具店」でも購入できる。
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