神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2018年12月14日 エリアトップへ

風疹抗体検査 30〜50代男性 無料に 市、感染抑止へ緊急対策

社会

公開:2018年12月14日

  • X
  • LINE
  • hatena

 川崎市は、市内でも患者数が急増している風疹(ふうしん)の緊急対策として、これまで妊娠を望む女性とパートナーに限定していた抗体検査の無料対象を、30〜50代男性にも拡大した。県内自治体では初めてワクチン接種率が低いとされる世代にも対応することで、いち早く感染を食い止めたい考えだ。

 風疹は、関東を中心に7月頃から感染が拡大。川崎市の患者数は昨年ゼロだったが、今年は8月に患者の累積報告数が10人を超えると一気に増え、10月初旬に50人を突破。今月2日時点で96人に達した。県内の患者数は343人で、11月28日時点で132人の横浜市とともに突出している。

 市は緊急対策として、妊娠を望む女性とそのパートナーに限定していた、風疹の抗体検査を無料で受けられる対象に、30〜50代の男性を追加した。

 対象の世代は、医療制度の変遷によりワクチンの接種率が低いとされている。2日までの今年の市内性別・年齢階級別患者数でも男性報告数80人のうち、同世代が67人と8割以上を占めている。

 市感染症対策課によると、県内で1600人以上の患者を出し風疹が大流行した2013年に、川崎市は当時も緊急対策として23歳〜39歳の男性に対象を拡大してワクチン接種事業を実施。4月の開始から3カ月間に接種者が集中した結果、全国よりも早く5月初旬から患者数が減少した。

 市は当時のデータ等をもとに今事業費に8千万円を算出。開会中の第4回市議会定例会に補正予算として計上した。12月3日に事業を開始し、来年3月31日まで継続する。

 市健康安全研究所の岡部信彦所長は「風疹の抗体は時間の経過とともに弱まる性質を持つ。抗体を持っている人が予防接種しても問題ない」と解説。市内協力医療機関の宮前区の医師は「風疹は予防可能な感染症。ワクチンを受け、免疫を獲得しておくことが重要」と、積極的な検査受診、ワクチン接種を促している。

写真のたなかや

ひと味ちがう写真はプロにお任せ

044-822-3466

<PR>

高津区版のトップニュース最新6

「駅舎」「踏切」改善を

南武線久地駅

「駅舎」「踏切」改善を

有志の署名活動、3年目へ

5月3日

地域の健康支え、20年

元気な高津をつくる会

地域の健康支え、20年

風物詩「つどい」は5月12日

5月3日

溝口神社で「こどもフェス」

4月29日

溝口神社で「こどもフェス」

SDGs関連の試みも

4月26日

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook