郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第11話 その3 沼田忠男さん
◆運動場を整備
私は橘中学校二期生です。当時は西中原中学校へ進む人が多く、新しく橘中ができて西中原中に行かなかった人が一期生として集まり、翌年、私たちの学年が皆揃って入学したというわけです。校舎は一棟で一学年3クラスでした。地元の友達も一緒に進学しました。できたばかりの運動場は整備が必要で、山からトロッコで岩を運んだり、ローラーを手で引いて整地をしたりしたことを覚えています。中学時代は体育会系で、陸上部に入り、短距離の選手でした。近所の方から「足が速いんだってね」って言われ「よく知っているなあ」と思ったものです。
◆井田堤、幻の桜
昭和30年頃まではこのあたりに桜並木があったのですよ。矢上川の井田堤というのがあって桜の名所でしたね。テレビはまだなく新聞やラジオで紹介されました。樹齢60〜70年の大きな桜の木もありました。ところが川が狭くて水が溢れてしまうため、何回かに分けて護岸工事を行いました。川が氾濫すると、低い土地は床下浸水で水浸しになるし、田んぼや畑にも被害が出ましたね。覚えているだけで4〜5回はありました。その整備のために桜の木を切ってしまったのです。昔は桜並木のトンネルが人気で、季節になると多くの人が集まったけれど惜しいことをしました。全部ではなくところどころ残しておけば、良い桜の名所になったと思いますね。
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5月17日
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