新春特別インタビュー “今”の状況を楽しむ 作家 蛙田アメコさん
ライトノベル作品からゲームシナリオ、エッセイ、映画レビューなど幅広く活動する蛙田(かえるだ)アメコさん(下作延在住)。2019年にオーバーラップWEB小説大賞で奨励賞を受賞して以来、プロの小説家としての道を歩み始めた。昨年は高津区が行った謎解きまち歩きイベントの脚本も担当。12月には新刊も発売され、今年も書籍化作品が予定されている。
―2020年を振り返ってみていかがですか
変化の一年でした。もともと会社員と並行して作家として活動していましたが、昨年10月に退職して、文筆業をメインとすることを決めました。コロナ禍で外に出られなくなってしまいましたが、改めて読書や映画を楽しむ時間が持てました。今まではどうしても仕事目線で見ていたけれど、娯楽として楽しめて、たくさん刺激を受けました。創作意欲も出てきて、作品のビジョンも見えてきましたね。
―いつから小説家を目指していたのですか
小さいころから漠然と「小説家になりたい」と思っていましたが、実際にはあまり文章も書いていなかったし、会社に就職しました。ですが、2017年頃から書き始めるようになって、幅広い方に読んでもらいたいと思い、Webで公開するようにしたんです。女の子が主人公のポップな作品が多く、女の人が元気になるような作品を目指しています。「いろいろな家族のあり方を書きたい」という思いが一貫してあります。文章を書くのは自由な作業。適切な文章をはめていくパズルのようです。
―昨年は高津区の謎解き歩きイベント「フォト映え武士の映え太郎いざ参る!」の脚本も手掛けられました
話を頂いて、すぐに「やりたい!」と思いました。大山街道は知っていたけど、歴史的なことは知らなかったので、とにかく取材を重ねました。大山街道ふるさと館にも行きましたし、実際にかなり歩きましたよ。高津区には5年ほど住んでいますが、改めて歴史のある街なんだと実感することができました。また、映え太郎を機に、ミステリーや歴史など幅を広げたいと思うようにもなりました。ご当地小説にも興味があります。自分の知っているところが話の中に出てくると嬉しいですよね。
―今年はどんな年に
昨年は世の中が足踏みしてしまった年だったと思います。私自身も生活が変化しましたが、今年に良い流れをつくるための、力をためていた時期と考えています。会社員を辞めて、小説家になったことは今でも正解だったかはわかりません。それでも、今の状況を楽しんで、その時を楽しみたいです。
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