「魚の里親になって」 震災後、おさかなポストに5千匹
飼育できなくなった魚を引き取る「おさかなポスト」を運営する山崎充哲代表が魚の里親を募集している。震災の影響でいけすがパンク寸前となり、市民に有料の里親会員になってほしいと協力を呼びかけている。
おさかなポストがあるのは多摩区の稲田公園の一角。多摩川で外来魚が増えている状況を食い止めようと、淡水魚類・魚道研究家で川崎河川漁協組合総代を務める山崎さんが5年ほど前に設置した。
東日本大震災の直後から魚が殺到したという。震災後3週間で集まったのは約5千匹。通常の1年間は約1万匹で、半分に相当する数がこの間に集中した。
震災後に入れられたのは、グッピーやネオンテトラなどの小型熱帯魚が中心。金魚やミドリガメも多いという。停電でヒーターやポンプが使えないといったケースや、地震で水槽が倒れるのが心配といったケースが相次いだ。福島県や群馬県内から引き取るケースもあるが、川崎市内や都内が多いという。
おさかなポストを維持管理する費用は、機材購入費や餌代、電気代などでひと月約50万円。公的な助成金や支援者の援助を受けることもあるが、大半を山崎さんの負担でまかなっているのが現状だ。山崎さんは「無償で譲ってほしいという声も多くあるが、水辺の生態系を守るためにボランティアの気持ちで協力してほしい」と呼びかける。
里親になるには個人会員の入会金が1万円、会費1ヵ月5百円(年会費6千円)。法人会員や賛助会員制度もある。会員にはイベント優待などの特典がつく。
問合せ・申込みはホームページ(http://homepage2.nifty.com/gasagasaaqua/post.html「多摩川大学おさかなポスト」で検索)より。
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4月26日
4月19日