市政レポートNo.61 いきなり波乱も!?新・市議会スタート 川崎市議会議員 おしもとよしじ
議長選、40年振り複数候補で対決へ
川崎市議会は5月25日、過日の選挙によって改選された新たな顔ぶれによる臨時会を開催し、正副議長選挙や県内広域水道企業団議会議員などの各種団体議員の互選が行われました。正副議長選において、議長は40年、副議長で44年振りの複数候補による選挙の結果、議長に自民党の石田康博氏=宮前区・5期=、副議長に公明党の菅原進氏=多摩区・5期=を選出しました。
これまで正副議長は、慣例で第1、第2会派からそれぞれ推薦された議員を選び、第3・第4会派には、監査委員のポストを割り振ってきた経過があります。しかし、今改選による各会派の議席数の増減も絡み、このような議会内役職ポストをめぐる各派間の意見が一致せず、このため従来の慣例が崩れ、県内広域水道企業団議会議員も40年振り、県川崎競馬組合議会議員と県後期高齢者医療広域連合議会議員では、議会発足後初めて投票による議員選出となりました。
”議会改革”か”数の論理”か
毎改選後、臨時会の開会まで、構成員数が3名以上の交渉会派による「世話人会」が開催。この会は、今後4年間の議会運営や正副議長、議会内役職ポスト等の選出方法といった大枠を議論する場となっています。
今回、市議選で議員総数の3分の1に迫る19議席まで増やした自民党は、従来なら割り振る監査委員のポスト獲得も視野に選出方法の見直しを提起。これまでの慣例にとらわれない改革姿勢を全面に打ち出す一方、”「自民1強」を背景にした思惑も見え隠れする(神奈川新聞5月21日朝刊)”と数の論理に対する批判的な報道も見受けられます。
決めるのは、有権者の1票
議会は、『市民の縮図』であり、議会を構成する議員は、『市民の代表』です。市民の多様な意見をくみ取り、それらを代弁し、行政へのチェック機能を果たしていく議会・議員を選ぶのは、有権者の大切な1票です。今回の市議選の投票率は、全市計で約42%と前回より約4%低下。(←我々、政治家に魅力が無いと肝に銘じています)慣例を崩したことが、”議会改革”へと変貌を遂げるか。はたまた”数の論理”なのか。その評価は、私達の議会運営に対する市民の厳しいチェックと投票行動に委ねられており、まずもって議員自身が襟を正さなければならないことは、言うまでもありません。
市議・押本吉司
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5月3日
4月26日