井田を拠点に活動する人形劇団ひとみ座乙女文楽が7月14日、「乙女文楽交流ワークショップ」を市立中原小学校の体育館で行った。伝統文化を守る意識を育てる目的の授業として、6年生3クラス約110人が参加した。
五穀豊穣を祈るため日本で古くから伝わる舞『三番叟』を座員が演じた後、人形の操り方を紹介。実際に手に取ってもらおうと、児童の1人、小嶋宏征君が人形操作を体験した。座員の指導の下、舞台の上で「見得」を切る動作をして見せ、観覧していた児童たちは、人形の動きに合わせて拍子木を鳴らす「ツケ」を体育館の床を手で鳴らして真似た。小嶋君は「カシラ(人形の頭部)が思うように動かせなかった。袖をまくのが難しかった」と感想を話していた。
「乙女文楽」とは、人形一体を男性3人で操る「文楽」に対して、女性1人で操る形式の人形芝居。昭和初期に大阪で始まり人気を博した。
塚田千恵美理事長は「乙女文楽を伝承している団体は全国でも数少ない。地元の人にもっと親しんでもらえたら嬉しい」と話した。
ひとみ座では日本の伝統に親しんでもらおうと、ワークショップとは別に2008年から市内の小中学生を対象に乙女文楽教室を独自で行っており、10年目となる今回も参加者を募集している。問い合わせは【電話】044・777・2228。
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