川崎市にゆかりのある絵本作家で、5月2日に92歳で亡くなったかこさとし(加古里子 本名・中島哲)さんを偲ぶ会が7月16日、川崎市市民ミュージアムで行われた。福田紀彦市長や親交の深かった前東京理科大学長で文化勲章を受章した藤嶋昭氏、「からすのパンやさん」「だるまちゃん」シリーズを出版した偕成社の今村正樹代表をはじめ、かこさんや作品に関わった市民や書店関係者など約220人が訪れた。福田市長は「かこさんの作品を読んだ人は多く、子どもたちに夢と希望を与え続けた功績は大きい」とあいさつした。
かこさんと共著で『太陽と光しょくばいものがたり』を出版した藤嶋氏は「かこさんとはとても親しくさせて頂きました。作品はすばらしいものばかりで、内容の深さと広さに感動しました」と思い出を振り返っていた。
同ミュージアムでは7月から、かこさんの作品展を企画、準備を進めている中での訃報となったが、9月9日まで「かこさとしのひみつ展」を開催。偲ぶ会に訪れた人たちも作品展に足を運び、懐かしむように作品を眺めていた。
幸区から訪れた吉田勤さん(72)は「子どもの頃からかこさんにはお世話になっていた。亡くなったことを聞いた時はショックでしたが、今日ここに来て昔のことを思い出しました」と話した。
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